株式を移管してみました

その他

松井証券から楽天証券へ、保有していた株式を全て移管しました。

きっかけは単純で、楽天証券に口座を集約したかったからです。複数の証券口座を管理するのが面倒になってきたし、楽天ポイントの使い勝手もいい。「いっそまとめてしまおう」と思い立ちました。

実際にやってみると、国内株と米国株で話がだいぶ変わってきます。今回はその経験をまとめておきます。

株式の移管とは

株式の移管とは、証券会社Aで保有している株を証券会社Bに「そのまま」移す手続きです。

「売却して買い直せばいいんじゃないか」と思うかもしれませんが、それとは別の選択肢です。それぞれメリット・デメリットがあります。

方法 メリット デメリット
移管 保有株数・取得単価が引き継がれる。税務上の扱いが変わらない。売買タイミングを選ばなくていい 手続きに時間がかかる(1〜2週間)。移管中は売買不可。米国株は手数料がかかる場合がある
売却→再購入 手続きが簡単。即日対応できる 売却益に税金がかかる。取得単価がリセットされる。売却・購入の手数料が二重にかかる

含み益がある銘柄を売ると税金が発生します。移管ならそれを避けられる。長期保有銘柄ほど移管のほうが得です。

国内株の移管手順

国内株の移管は、正直そんなに難しくありませんでした。手続きの流れはこうです。

ステップ1:出庫元(移管元)証券会社に書類を請求する

移管元の証券会社(今回は松井証券)に「移管依頼書」を請求します。郵送で届きます。2〜3営業日かかりました。

入庫先(楽天証券)の口座番号が必要になるので、先に確認しておきましょう。

ステップ2:書類に記入して返送する

移管したい銘柄・株数・入庫先の情報を記入して、松井証券に返送します。入庫側(楽天証券)への手続きは不要でした。移管元が全部やってくれます。

ステップ3:完了を待つ

書類を受理されてから約1週間で楽天証券に株が届きました。国内株の移管手数料は無料です(松井証券・楽天証券ともに)。

取得単価や取得日も引き継がれていたので、税務上の処理もそのままです。この点は安心しました。

米国株の移管は要注意

問題はここからです。マネックス証券に米国株が19銘柄ありました。

マネックス証券の米国株移管手数料は1銘柄あたり2,000円(税抜)。19銘柄だと単純計算で38,000円以上になります。

これはさすがに払う気になれません。

米国株の移管手数料は証券会社によって大きく異なります。楽天証券・SBI証券は出庫手数料が無料ですが、マネックスは有料。この差は地味に大きい。

19銘柄を楽天証券に移す現実的な解決策

検討した結果、移管ではなく「売却→米ドル出金→再入金→再購入」という方法を選びました。

方法①

  • マネックスで米国株を売却(米ドル建て)
  • 売却代金を米ドルのまま出金
  • 楽天証券の外貨入金機能で受け取る
  • 楽天証券で同じ銘柄を再購入

方法②

  • マネックスで19銘柄を売却し現金に戻し1銘柄に絞って買えるだけ買う
  • その銘柄を2000円払って移管

お手軽なのは②の方かと。アルファベットとかエヌビディアとか巨人銘柄買っとけばよっぽど運が悪くなければ移管期間中に暴落くらうこともないと思うし。

移管前に知っておくべき注意点

実際にやってみて「先に知っておけばよかった」と思ったことをまとめます。

NISA口座の株は移管できない

NISA口座で保有している株は、原則として別の証券会社に移管できません。NISA口座ごと移管する「NISA移管」という手続きが別途存在しますが、旧NISAと新NISAで扱いが異なるため、事前に証券会社に確認が必要です。

信用取引の建玉は移管不可

信用買い・信用売りの建玉は移管できません。移管前に決済が必要です。

移管中は売買できない

移管手続き中の銘柄は売買停止になります。相場が大きく動いても対応できない期間が発生するので、タイミングは慎重に選んだほうがいい。

特定口座の情報は引き継がれる

特定口座(源泉徴収あり)で保有している株を移管した場合、取得単価・取得日・特定口座の情報はそのまま引き継がれます。税務上の扱いが変わらないのは安心ポイントです。

移管先の証券会社の選び方

移管先を選ぶ際に比較したポイントを整理しておきます。

米国株の出庫手数料

今回身に染みたのがここです。マネックスは1銘柄2,000円なのに対し、SBI証券・楽天証券は無料。将来また移管する可能性を考えると、出庫無料の証券会社に集約しておくほうが賢明です。

ツールの使いやすさ

楽天証券はiSPEED(スマホアプリ)が使いやすい。SBI証券はHYPER SBIというツールが高機能です。どちらが合うかは好みの問題もありますが、米国株に力を入れているのはどちらも同水準です。

信用取引の金利・手数料

信用取引を使うなら金利と手数料も重要です。SBI証券は信用金利が低く、コスト面で優れています。長期の信用ポジションを保有するなら差が出てきます。

総合的に見て、口座を集約するならSBI証券か楽天証券の二択になるかと思います。どちらか片方でも持っておくと便利です。

まだ口座を持っていない方は、以下から開設できます(無料)。

まとめ

株式の移管は手間がかかりますが、やって損はありません。証券口座を一本化すると管理が楽になりますし、各社のサービスを使い分けるより集中した方がポイントや優待も活かしやすい。

今回の経験でわかったこと:

  • 国内株の移管は書類さえ出せば1〜2週間で完了。難しくない
  • 米国株は証券会社によって手数料が全然違う(マネックスは高い)
  • 銘柄数が多いと「売却→再購入」のほうが安上がりになる場合がある
  • NISA口座・信用建玉は移管できないので注意
  • 移管中は売買停止になるのでタイミングを選んで

移管を考えている方の参考になれば幸いです。

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